ゆめさきの森の今

ゆめさきの森公園の自然情報をご紹介します。

2024年09月

気温が下がり、ようやく秋の花が咲き始めました。

01ヒガンバナ
ヒガンバナ
今年は猛暑の影響なのかお彼岸が終わってから、花芽が伸びてきました。

02ゲンノショウコ
ゲンノショウコ
三大民間薬のひとつです。こちらも例年はもう少し早く花を見かけます。

03ナツアカネ
ナツアカネ

04ナツアカネ
稲穂に彼岸花に赤とんぼ。
秋らしい風景になってきました。

05カヤネズミの巣
カヤネズミの巣
稲穂の中に見つけました。中は確認していないので、ネズミがいるかは分かりませんが、日本で一番小さなネズミの巣です。

06アケボノソウ
アケボノソウ

07アケボノソウ
森林作業道でアケボノソウが咲き始めました。
園内では作業道の開花が最も早く、一般の散策道で見られるのはもう少し先になります。

08ナシ
ナシの花(狂い咲き)
夏の終わりに掛けて、毛虫に葉を食い尽くされてしまい、葉がなくなる事でホルモンバランスが崩れて花を咲かせたようです。
残念ながらナシの実は既に動物に食べられてしまいましたが、花と実の両方が同時に見れたかもしれませんね。

09アケビ
アケビの花(狂い咲き)
これから実が熟れてくる時期に花を咲かせています。

10カワセミ
カワセミ
2ヵ月以上雨が少なく、小川も枯れた状態。
わずかな水に集まる小魚を狙ってカワセミがやってきていました。

ようやく秋の花なども見られるようになってきましたが、公園周辺はとにかく雨不足でとても乾燥しています。
秋のキノコもほとんど見られない状況なので、一雨欲しいところです。

例年ではそろそろアケボノソウの開花をお知らせする時期ですが、花を見に行くと枯れていたり蕾が小さかったりといった様子です。
秋のお彼岸を迎えていますが、ヒガンバナなどの開花状況も悪いようで、この夏の猛暑が自然に与えた影響は小さくなさそうです。

アケボノソウの様子を見に行くと、赤く色づいてきた赤トンボを見かけました。

01ミヤマアカネ
ミヤマアカネ雄

02ナツアカネ
ナツアカネ雄

03マユタテアカネ
マユタテアカネ雄

04マイコアカネ
マイコアカネ雌

05コノシメトンボ
コノシメトンボ雄

秋が深まるにつれ、更に色が濃くなっていきます。

ススキの根下でナンバンギセルが咲いています。
06ナンバンギセル
今年は7月末にも少し見かけましたが、例年は秋分の日前後に咲くことが多いです。

今日は久しぶりに少し雨が降り、過ごしやすい気温です。
明日からは気温も下がりそうなので、ようやく秋の自然観察が楽しめそうですね。

公園周辺では9月に入ってからも、まとまった雨が降らず非常に乾燥しています。
そのためか例年ではキノコの季節を迎える頃ですが、ほとんどキノコも見かけず、秋の山野草などへの影響も心配しています。小川の水も干上がってしまい、園内にすむ動物たちも困っているのではないでしょうか。

公園では見た記憶が無いトンボを見つけました。
01ベニトンボ
ベニトンボ雌
元々は鹿児島でしか見られなかった南方系のトンボらしいですが、近年の温暖化傾向で分布の北上が著しいそうです。
今では公園近隣で普通に見られるようになった、ツマグロヒョウモンやイシガケチョウも南方系の種だったことを思い出しました。

02ヤマジノホトトギス
ヤマジノホトトギス
秋の山野草が花を咲かせ始めました。
未だ真夏のような気温が続いていますが、季節は着実に進んでいるようです。

03メジロ
山椒にメジロ
山椒の実が赤く完熟し、皮が裂けて中から黒い種を覗かせています。
その種を食べにメジロの群れがやってきています。

04メジロ
かなりの群れで押し寄せて、この様子だとあっという間に食べつくしそうです。

09ナツアカネ
ナツアカネ雄
季節が進むにつれて、赤とんぼが色鮮やかになっています。

08ナミハンミョウ
ハンミョウ
近づくと先導するように飛んでいくことから「道教え」とも呼ばれています。
昔は住宅地でも普通に見られましたが、道路の舗装が進んだことで繁殖できなくなり、珍しい昆虫になってしましました。

最近は、池の奥でアオゲラやカケスの声をよく聞きます。
05アオゲラ
アオゲラ

06カケス
カケス
警戒心が強く、近くで撮影できませんでした。

07サンコウチョウ
サンコウチョウ
アイリングの色が薄いので、今年生まれた若鳥でしょうか。
もうすぐ渡りの時期なので、しっかりと体力をつけて、また来年戻ってきて欲しいですね。

今週末辺りから、ようやく暑さも落ち着くようです。
冬に向けて、生き物たちが活発になり自然観察にはお勧めの季節です。
秋を感じに是非公園へ遊びに来てくださいね。

先日の台風10号は公園には幸い大きな影響もなく、森に恵みの雨をもたらせてくれました。
朝夕はようやく過ごしやすくなり、気持ちよく散策することが出来ます。

01ツクツクボウシ
ツクツクボウシ
夏の終わりの風物時です。

02ミンミンゼミ
ミンミンゼミ
今年は例年よりも声が少なく聞こえます。

03ヤブキリ
ヤブキリ
キリギリスの仲間です。

04ツヅレサセコオロギ
ツヅレサセコオロギ
秋に鳴く昆虫たちがよく目につくようになってきました。

05エンマコオロギ
エンマコオロギ
いつもは夏の終わりの寂しさを感じる時期ですが、今年はようやく夏が終わってくれたと感じてしまう暑さでしたね。

野鳥たちは、早くも越冬や渡りに向けて食欲の秋が始まっています。
06サンショウクイ
サンショウクイ
冬には東南アジアへ渡っていく夏鳥です。

07サンショウクイ
渡りへ向けて体力をつけています。

09ヤマガラ
ヤマガラ
好物のエゴノキの実を採る様子を見かけるようになりました。

10ヤマガラ
ヤマガラはエゴノキの種子散布者として共生関係です。

秋に咲く蔓植物の花も目につきます。
11カエデドコロ
カエデドコロ

12センニンソウ
センニンソウ

14エビヅル
エビヅル

そろそろ、秋の山野草の花が見られるのではと楽しみにしています。

自然散策にお勧めの季節になってきました。
秋の虫の声を聞きながらの森林浴で、夏の疲れを癒しに来てくださいね。

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