ゆめさきの森の今

ゆめさきの森公園の自然情報をご紹介します。

2024年08月

先日ようやく少し雨が降りましたが、梅雨明け以降まとまった雨が降っていないので、ため池の水位が下がっています。

01池の亀
水位が十分な時は、左に見える亀を模した岩は隠れています。

02イシガメ
ニホンイシガメ
亀は雨乞いの神様として祀られている地域も多いですね。
来週は台風の影響で雨を期待していますが、災害も心配なので複雑な気持ちです。

03カケス①
カケス

04カケス②
ため池の源流の小川も水が少なくなって、溜まりに野鳥が給水や水浴びにやってくる様子を観察できます。

また、気候の影響でしょうか、今年はアカメガシワの実が熟れるのが早く感じます。
05オオルリ幼鳥①
オオルリ雌(幼鳥)

06オオルリ幼鳥②
例年よりも10日ほど早い印象です。

07メジロ
メジロ
群れでやってきて、実を食べる姿を観察できます。

田んぼでは、お盆が明けて稲穂が小さな花をつけています。
08稲
公園のイネは晩稲のもち米です。

10稲穂②
とても小さな花なので近寄らないと分かりませんね。

09稲穂①
花の期間は1週間ほどで、その間に受粉をします。

まだまだ暑い日が続いていますが、お盆を境に樹液に集まっていたカブトムシやクワガタムシなどの夏の昆虫をほとんど見かけなくなりました。
実りの秋へ向けて植物たちが準備をし、それに合わせて生き物たちも活発になる季節です。
公園で深緑から移っていく自然をお楽しみいただければと思います。

立秋を過ぎても、強い日差しが収まる気配を見せてくれませんね。
温暖化・異常気象が叫ばれる中でも、これまではなんだかんだ里山では暦の節季を感じることが出来ていましたが、さすがに今年の暑さはこれまで感じたことのない暑さで、色々と自然への影響を心配しています。

お盆前からルリモンハナバチ(ブルービー)を見かけるようになりました。

01ルリモンハナバチ

02ルリモンハナバチ

03ルリモンハナバチ

公園ではアキノタムラソウの花蜜を求めてやってくる姿が見られます。
今年はアキノタムラソウの成長が早く、ルリモンハナバチが来る前に花が散ってしまったものも多く見られたので、今年はやってこないのかと心配しましたが確認できて一安心です。

夏の風物詩、セミの声もツクツクボウシの声が増えてくると、夏も終わりに近づいているのを感じさせます。

04アブラゼミ
アブラゼミ
日中は一番多く声が聞こえます。

05ヒグラシ
ヒグラシ
朝と夕方に大合唱。

06ツクツクボウシ♀
ツクツクボウシ(♀)
お盆に入り特徴的な声がよく聞こえるようになってきました。


野鳥は子育ても終えて中々見つけるのが難しい時期ですが、今年生まれた幼鳥が生きる術を学びながらひょっこり出てきてくれたりもします。

07ホオジロ幼鳥
ホオジロ(幼鳥)

08ホオジロ幼鳥
セミの死骸を見つけたようですね。

09セグロセキレイ幼鳥
セグロセキレイ(幼鳥)

10セグロセキレイ幼鳥
見ていると、少し危なっかしい。

11アオゲラ幼鳥
アオゲラ(幼鳥)

12アオゲラ幼鳥
まだ暑い日が続きそうですが、森の中を歩いていると生き物との思わぬ出会いもあるので、是非遊びに来てくださいね。

公園周辺では梅雨明け以降、ほとんど夕立もなく最近は雨が恋しいです。

夏の日差しの中で、施設前の栗の実が成長してきました。

0727施設と栗

0801栗
見た目は既にトゲトゲしいですが、今の時期のトゲは柔らかいので触って観察することができます。

240801_006
狂い咲きでしょうか、ガマズミが一枝だけ花をつけています。
通常は5月頃に花を咲かせます。
若い果実と同時に咲いている少し変わった光景。

240801_010
キツネノカミソリ

240801_007
ヒガンバナの仲間で、こちらはお盆の頃に咲きます。

0731ナンバンギセル②
ナンバンギセル

0731ナンバンギセル①
ススキの根に寄生する植物です。
猛暑で少し日焼け気味に見えます。

0728ヒナノシャクジョウ①
ヒナノシャクジョウ

0728ヒナノシャクジョウ③

0728ヒナノシャクジョウ②
林床に咲く、とても小さな植物。
光合成をしない腐生植物の仲間です。

0728ツチアケビ①
ツチアケビの実

0728ツチアケビ②
こちらは山の神の錫杖とも呼ばれるそうです。

夏に咲く花は限られますが、特徴的な姿で楽しませてくれるものも多いですね。

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