ゆめさきの森の今

ゆめさきの森公園の自然情報をご紹介します。

10月に入り、久々に雨が降りました。秋のキノコを楽しみにしていましたが、長期間の猛暑と乾燥で菌糸が育たなかったのか、残念ながら今年の秋はほとんどキノコが出ていません。

公園周辺では蕎麦畑が見頃を迎えています。

01ソバ
・蕎麦畑から公園の山々を望む

02ソバ
・蕎麦の花
 毎年、訪花昆虫の観察も楽しみにしているのですが、今年は昆虫が非常に少なく感じます。

03ナツアカネ
・ナツアカネの産卵
 今週末は公園の稲刈りを予定しています。

04アオゲラ
・アオゲラ
 田んぼでナツアカネを観察していると、姿を見せてくれました。

05ニホンイシガメ
・ニホンイシガメ
 通宝寺池で甲羅干しする様子をよく見かけます。

06アケボノソウ
・アケボノソウ
 池の奥の散策道で花を咲かせはじめました。

07アケボノソウ
 秋の野草の開花が例年より10日以上遅れている印象です。

08タンナトリカブト
・タンナトリカブト
 池の奥の林床で花を咲かせはじめました。

09タンナトリカブト
 名前の通り、烏帽子によく似ています。

10イヌショウマ
・イヌショウマ
 トリカブトの近くで久しぶりにイヌショウマを見つけました。園内では鹿の食害の影響でほとんど見られなくなっています。この個体も既に葉がなく、花も弱弱しい様子でした。

今年のかつてない猛暑で、公園の自然にも少なからぬ影響を感じていますが、ようやく散策しやすい気候になりましたので、是非秋を感じにお越しください。

気温が下がり、ようやく秋の花が咲き始めました。

01ヒガンバナ
ヒガンバナ
今年は猛暑の影響なのかお彼岸が終わってから、花芽が伸びてきました。

02ゲンノショウコ
ゲンノショウコ
三大民間薬のひとつです。こちらも例年はもう少し早く花を見かけます。

03ナツアカネ
ナツアカネ

04ナツアカネ
稲穂に彼岸花に赤とんぼ。
秋らしい風景になってきました。

05カヤネズミの巣
カヤネズミの巣
稲穂の中に見つけました。中は確認していないので、ネズミがいるかは分かりませんが、日本で一番小さなネズミの巣です。

06アケボノソウ
アケボノソウ

07アケボノソウ
森林作業道でアケボノソウが咲き始めました。
園内では作業道の開花が最も早く、一般の散策道で見られるのはもう少し先になります。

08ナシ
ナシの花(狂い咲き)
夏の終わりに掛けて、毛虫に葉を食い尽くされてしまい、葉がなくなる事でホルモンバランスが崩れて花を咲かせたようです。
残念ながらナシの実は既に動物に食べられてしまいましたが、花と実の両方が同時に見れたかもしれませんね。

09アケビ
アケビの花(狂い咲き)
これから実が熟れてくる時期に花を咲かせています。

10カワセミ
カワセミ
2ヵ月以上雨が少なく、小川も枯れた状態。
わずかな水に集まる小魚を狙ってカワセミがやってきていました。

ようやく秋の花なども見られるようになってきましたが、公園周辺はとにかく雨不足でとても乾燥しています。
秋のキノコもほとんど見られない状況なので、一雨欲しいところです。

例年ではそろそろアケボノソウの開花をお知らせする時期ですが、花を見に行くと枯れていたり蕾が小さかったりといった様子です。
秋のお彼岸を迎えていますが、ヒガンバナなどの開花状況も悪いようで、この夏の猛暑が自然に与えた影響は小さくなさそうです。

アケボノソウの様子を見に行くと、赤く色づいてきた赤トンボを見かけました。

01ミヤマアカネ
ミヤマアカネ雄

02ナツアカネ
ナツアカネ雄

03マユタテアカネ
マユタテアカネ雄

04マイコアカネ
マイコアカネ雌

05コノシメトンボ
コノシメトンボ雄

秋が深まるにつれ、更に色が濃くなっていきます。

ススキの根下でナンバンギセルが咲いています。
06ナンバンギセル
今年は7月末にも少し見かけましたが、例年は秋分の日前後に咲くことが多いです。

今日は久しぶりに少し雨が降り、過ごしやすい気温です。
明日からは気温も下がりそうなので、ようやく秋の自然観察が楽しめそうですね。

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